先日いただいたお言葉をタイトルに。
年末の特別火災予防広報活動、消防分団員が毎日手分けして管内を巡回してます。
県南の白石市では連続放火事件と思われる火災が既に十数回、犯人も思うところはわかりませんが、早期の事件解決をお祈りします。
さて。
仙台光のページェント会場をすり抜け、いつもの巡回コースの住宅街へ入って行くと、ご婦人らが手を大きく振って手招きされています。
こちらは赤色灯を点している消防車両なので、何かしら緊急の出来事かと。
何事かと問いかけると、何でもこの現場、某コミュニティセンター駐車場にある松の木に、猫が3日ほど前から登ったまま降りてこないとか。そこにこの雪。いたたまれず数分前に消防へ救助要請をしたのだけれど、来られないという返答。そこへ僕ら消防団が「現着」したかのようなタイミングで現れたらしいのです。
ちょっとのやりとりは省略。
現場をあとにして広報活動を続け分団詰所へ帰着。本日の広報チーム解散後、自宅へ戻るため当現場へ再度向かいました。自宅に戻るにはここを通らないと行けません。
あらかじめ身体の結索ロープを持参して向かい、コミセンの資機材倉庫から二段梯子を運び出して松の木の元へ。コミュニティセンターに残っていた数名の方々が、万一のため墜落防止にシートを拡げてもらいました。追い詰められた動物はダイブすることが珍しく無いですからね。助けようとして脚でも折ったら可哀想ですから。
最初はフーッフーッツと興奮していた猫ちゃんに、声をかけながら撫でたりして少しリラックスさせ、首まで手が伸ばせたらこっちのもの!首根っこをガッシリつかんだまま脱いだジャンバーでくるりと包み、要救助猫確保!(笑)
皆さん、雪の舞う夜中にご苦労様でした。
・・・言わずとも良いことかもしれませんが・・・
木の上に猫が登っても、コンクリート電柱のそれとは違い、意外でも落ち着けば自分でズルズルと降りてくるほうが多いと思います。下で見上げていると興奮させてしまうこと多いです。場合によっては人の場合も同じ、かな。その専門家にお任せしましょう。今回の猫ちゃんレスキューは、たまたま僕が高所の植木選定の心得が幾らかあったため、公務外の時間に行なったのです。
餅は餅屋。植木に登った動物を降ろすのに、警察官や消防吏員へ対応を求めるのは難しいかもしれません。万一のことがあったら本来の任務を遂行できなくなるわけですから、テレビの感動ドキュメントのままに成らぬことがあることも御理解お願いしたいと思います。
何はともあれ、猫ちゃんがまた皆さんの元で可愛がられますように。