異常に発達した低気圧の影響か、近くにある古くて大きな家が取り壊された影響か、駐車場の車止めの影に野生と思われるタヌキ。
昨晩、東京で行われた合唱コンクールから、夜遅く帰った娘を迎えに出たときは気づかなかったのですが、旅の疲れで遅く起きた娘に遅い朝食をとらせ、いざ蔵王へと車に乗り込もうとして、ふと目線を下げると、そこに何やら茶色い塊・・・?狸?タヌキだけにタヌキ寝入りか?
え?こんな町の真ん中で?オイオイ
恐る恐る近づくと、目を開けたり閉じたり。人に馴れているのか居ないのか、万一にと皮手を付け、顎を撫でると目をパチクリ。平気かなと更に近づくと、前足を畳んだままズリズリと後ろ足で逃げようと這いずり回ってお漏らしをしてしまいました。落ち着かせようと手を伸ばすと“ガブッ”。・・・皮手しててよかった。
とりあえず衰弱しているのと、前足の状態が悪いようなので、首根っこを思い切ってつかみ、買い物キャリーへ乗せました。ん〜、哺乳類のウナジはやはり、ドラえもんの尻尾と同じのようです。またはとっちおんちゃんの才能か。なんてね。
さて、どうする。
これから蔵王へ向かうので、一緒に連れて行って野に放すか。いやいや、怪我の手当てをしなければ。でも今日は祝日、体育の日でどこも休み。近所の動物病院も休み。“NPO法人みやぎ野生動物保護センター”のことが頭を過るも、県の担当課を通さないのでは受け入れていただけないのじゃないだろうか。そもそもご挨拶をしたことも無いじゃないか。どこか無いか。休日にも開いている公的機関で何とか相談できるところ・・・警察。
というわけで、近くの宮町交番に行くことにしました。事情を話したところ、お巡りさんも困った様子でしたが、色々心当たりの部署へ連絡していただき、とりあえず休み明けを待って、県の農林課へ連絡り、その先を一任することになりました。
タヌ吉は、キャリーの中で丸まっています。衰弱が激しそうなので明日を待たずに何とか・・・と思いましたが、無責任にヒステリックになるもの迷惑をかけてしまうので、優しそうな宮町交番のお巡りさんに子供と一緒に“くれぐれも”とお願いし、蔵王へと向かうことにしました。
蔵王でも行き帰りの道中も、(雌雄不明ですが)“予想ガイ”が何でまた駐車場に現れたか理由を探し、頭が一杯です。
夜遅く帰ると、見計らったようにお巡りさんから電話が来て、程なくキャリーを返しに来てくれました。
タヌ吉の様子を聞くと、生きているとの事でしたので、明日には獣医さんに見てもらえるのでしょうね。
しかし、仙台駅からの徒歩圏内でタヌキが現れるなんて。咬みついたので“野生×2”と言ってしまいましたが、写真を周りの人に見てもらうと、毛艶から“ペット”じゃないのかとの指摘です。
ん〜、野生でもペットでも、なんでまた、よりによってとっちおんちゃんの前に現れたのか。
ん〜、自然に連れて行ってもらいたかったのかと思うも、
ん〜、動物なのに?>自分
と、自問自答の繰り返しです。