皆さん、まだ手元にお持ちでいらっしゃいますか?あの冊子。その中に、“木を1000本伐れば、人を一人殺したのと同じ”という一節が出てきます。
庭の造園や居久根処理なんぞやをやっていると、“仕返し”、なんてことはないのでしょうけど、払ったはずの枝に頬をビシッと叩かれたり、思わぬことが原因でヒヤッとすることはよくあることでしょう。(ヒヤリハット事例)
“1000本伐れば・・・”というのは、もちろん、命のある樹をそれだけ伐るわけですから、畏敬の念を持っていなければならないという教えでもありますし、“慣れ”への警鐘でもあるわけです。
少し話しはそれますが、山形の出身であります僕は“大将軍の三年塞がり”を固く守っています。大将軍のいらっしゃる方位、特に土を掘り起こしたりする外構工事などは厳禁。陰陽道の方位神である宵の明星太白金曜星、魔王天王の大鬼神である大将軍にひとたび触れば・・・。しかしながら仕事上避けられないことも多いですね。
樹に手をかける前に、塩と酒で御清めと供養をして作業の安全を祈念します。水晶は邪気を祓って浄化するとも云われています。この腕念珠は、宗門の宗家が護摩の炎で清め御一人御一人の願意を篭めて開眼されたものです。
作業に入る前はその修法の際のことを思い出し、意識することで良い自己暗示にもなるわけです。おしゃれで身に着けているわけじゃなかったんですよ(笑)