雪の磐梯山を越え、滋賀との往復1600kmの旅を終えて仙台に着いたのは午前2時。冷えてます、仙台も。上越では大量の雹にフロントガラスが割れやしないかとヒヤヒヤでした。
しばしの仮眠をとって朝のTVニュースに目をやると、各地で大雪!そうだろうねぇ。小雪のチラつく中、とりあえず車から洗い物を下ろし、ボーッとしながらTBC東北放送ラジオ、COLORS水曜日担当の宮田敬子さんの元へ。
森の感謝祭inたかとり2009で、千葉県の栗田師匠に彫っていただいたクマを宮田さんへプレゼント。ヒノキ材なのでスタジオ内は爽快な森の香りが漂っています。カゼウイルスとかに効くかな?
この栗田師匠が15分で彫ってくださったヒノキのクマちゃん、ビッタシ胸元に節が出ています。まるでネックレスのペンダントヘッドみたいです。幼木の時に、この樹の命を支えていた枝の名残です。丸太状のときには分からなかった隠れ節で、師匠が彫り進めるうちに浮かび上がり、胸元のペンダントヘッドの位置に納まったのです。
番組の冒頭で、宮田さんからの告白。今週月曜日に9年間可愛がっていらしたウサギちゃんが亡くなられたと。2歳になるお嬢ちゃんが寝ていると思ってポンポンとウサギちゃんを摩りながら子守唄を歌っていたそうです。そして宮田さん、お嬢ちゃんの成長を見届けたので安心したのかも、と。(ToT)魂のリレーですね。魂は“云う”ことと“鬼ん(おん)”という、隠れて見えないものが合わさった漢字。
毎度実演の際に子どもたちへ伝えているのは、
僕、とっちおんちゃんにとってのチェンソーアートカービングとは何か、ということ。
それは“宝ら探し”です。天を目指して生きてきた木が、人の手によって伐られて大地に横たわる。枝を落とされ丸太の姿になり、命の灯が消えかかっている寸胴丸太。その埋もれている宝ら物を彫りだし、名前を持って人に愛される形で残ること。古来、絵画も彫刻も写真も書物も、残したい人の気持ちがあるから文化として在るのではないかと。
ただその宝物は、人それぞれに違うから、自分で探して見つけなきゃならない、そう思っています。その手助けをしたいので、僕はチェンソーカービングのコミュニティを作りたいという野望を持っています。